―俺はもう、てめえになんざ会いたかねえ―
―別れを願え―
酷い言葉のわりにはとても優しい響き。
まるで身を案じてくれているかのように錯覚してしまった。
微かにほほ笑んだ彼は本人に言ったら間違いなく怒るだろうが方割れによく似ていた。
白い彼人とは違って口の悪い・・・態度もあまり宜しくない人。
でもおそらく白い彼人より優しいであろう人。
そんな彼は私を好いていると言った。
なのにその口でもう会いたくないと言った。
(・・・・私はまた会いたいと思っているのかしら?)
怖い思いをたくさんした。
なのにもう会えなくなるわけじゃないことに安堵してしまった。
(寂しいと思うなんて)
(もしや・・・・・・私って××なの??)
自分がそんな性癖の持ち主とは思いたくないが現状を考えるに可能性が全くないとはいえない。
引きとめたいと思ってしまった。
この世界に残ることを許してくれる役持ち達を裏切ることになるかもしれないのに。
彼になら囚われてもいいと思ってしまった。
(好き、なのかしら?)
次に彼らに会うまでには答えが出るのだろうか?
(その時私は・・・)
何を選んで何を失うのだろう。
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勢いで書き上げました。
反省はしているだが後悔はしていない←
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